子どものやる気を引き出す! 親のアプローチ

更新日時:2014年07月03日

恒例となりましたが、マネジメント・ブレイン・アソシエイツ様発行の「子供のやる気を引き出す 親のアプローチ」を転載させて頂きます。
保護者の方々にも何かの気づきの一つにして頂ければ、これに勝る幸せはございません。
出典:
マネジメント・ブレイン・アソシエイツ発行
「子供のやる気を引き出す親のアプローチ」

☆ 可愛い子には旅をさせる! ☆

「早く寝なさい」
「勉強しなさい」
「遅刻しないようにしなさい」
「早くしなさい」

などと、口が酸っぱくなるほど、子どもに注意を与えたり、子どもに指示を与えて、親が疲れているとすると問題です。子どもに過干渉になっている可能性があるからです。

子どもに対する過干渉とは、子どもが考えたり行動する前に、注意や指示を与えて、親が理想と考える行動をさせようと働きかけることです。

当初は、子どもも様々な干渉を受けることに抵抗を感じるかもしれませんが、慣れてくれば、子どもは自分で悩んだり、考えたりする必要がなくなるので、ある意味楽ですし、何かうまくいかないことがあれば、「親が適切な指示を自分に与えないからだ」と責任転嫁すればいいのですから益々楽ちんです。

以上のように、子どもは楽で、親は指示や注意を与えることで、親であることを実感できるという面もあり、過干渉の負の連鎖は続いてしまうのです。
過干渉は、子どもから「考える機会を奪う」という点で将来に向けて大きなリスクとなります。

社会人になれば、親のように親身になって干渉してくれる人は現れません。自分で、悩み、苦しみ、考え、自分の問題解決を図らなくてはならないのです。さもなければ、社会の中で居場所を見いだせなくなります。

「三つ子の魂百まで」という言葉があるように、子どもの頃に身につけた姿勢や態度は、なかなか変えることができません。

「可愛い子には、旅をさせろ」という諺もあります。旅は、社会とか人生と考えれば、「子どもの頃に社会の生き方や人生との向き合い方を学ばせなさい」ということです。

時には、干渉しないことが、子どもに旅をさせることなのです。
わが子は可愛いに決まっていますよね。可愛い子だからこそ、子ども自身に課題を解決する環境を創っていきましょう。親としての実感を、「子どもを見守る」ことでも得たいものです。

☆ テスト結果でやる気を高める ☆
中学校や高校では中間試験も終わり、採点された答案が返ってきている時期ではないでしょうか。
保護者の皆さんは、お子さんの結果報告に対してどんなアプローチをしていらっしゃいますか。
子:「ハイ。テスト・・・」
親:「何が『ハイ』よ。どうだったの?何この点数!?だから、テスト前に『勉強しなさい!』って言ったじゃない!こんな点数なら塾に通わせる必要はないわね。もう塾なんか辞めてしまいなさい。それから部活もやめなさい」
子:「・・・」
親:「何か言ったらどうなの・・・?だいたい自分の都合の悪い時は黙っちゃうんだから・・・そういう素直じゃないところがダメなのよ。だいたい悔しくないの!?こんな点数を取って、全く意気地のない子なんだから・・・」
子:「・・・」
さあ、この子が「これから勉強しなきゃ!」とか、次は「がんばろう!」と思うでしょうか。そんな子がいるとすれば僅かでしょう。大抵の子は、ますますやる気を失うでしょう。次の結果も期待できません。それから、進んで答案を見せるようなこともないでしょうね。
「返されていない」とか「失くした」といって見せてはもらえないかもしれませんし、テストの話題になると、会話を遮り、その場を立ち去るようになるかもしれません。寧ろ会話の場に参加することを避けるようになるでしょう。これは、上の会話文の親が望んだものでしょうか。
子:「お母さん。テスト返って来た。すごく悪かった・・・」
親:「あなたのその様子を見れば良くなかったことはすぐにわかるわ。落ち込んでいるみたいね」
子:「うん。すごく難しかったんだもん・・・」
親:「そうなんだ。でも、授業でやったことなんでしょう」
子:「それはそうなんだけれど・・・」
親:「お母さんとしては、授業でやったことなんだから、ちょっとケアレスミスがあったとしても満点近くはとってもらいたいと思うけど、あなたは何点くらい取りたかったの?」
子:「満点なんかとっても無理だよ。あと20点は多くとりたかったな」
親:「決して満点を無理とは思わないけど、いいわ。あなたがあと20点は取りたかったのね。じゃあ、どうすれば、あと20点取れそう?」
子:「もうちょっと勉強すれば・・・」
親:「それはそうよね。勉強は必要よね。お母さんは、勉強のやり方に問題があるんじゃないかと思うのよ。だって、テスト前にちゃんと勉強していたでしょう」
子:「うん。でも、わかったと思っていたこともテストになったら思い出せなくなったの」
親:「どうしたら、勉強したことをテストで思い出せるだろうね」
子:「今回は、試験範囲の教科書を読んで、問題を一回解いただけだったから、もう一回か二回ぐらい解き直してみたら良かったかも・・・」
いかがでしょうか。
テストの返却に際して、まず、子どもがテストで失敗することを受け容れる勇気を持ちましょう。

次に大切なことは、失敗を子ども自身と親が対等の立場で共有することです。
更に失敗を理想の姿に変えるために、今までとは違った行動を決めることです。

子どものテストの結果に、親が自身のネガティブな感情処理の相手として子どもを選択せず、仲の良い友達(対等な)関係で、二人の前にある問題を冷静に考えることで、良好な親子関係、子どものやる気を維持、発展させ、やがて新たな行動の結果として理想の成果を手にすることができるのです。

テストの結果が子どもも親も満足するようであれば、ただ喜ぶだけでなく、親子でテスト勉強を振り返り、成功の要因を確認してみると次回も成功する可能性が一段と高まることでしょう。