子どものやる気を引き出す! 親のアプローチ

更新日時:2014年10月09日

恒例となりましたが、マネジメント・ブレイン・アソシエイツ様発行の「子供のやる気を引き出す 親のアプローチ」を転載させて頂きます。
保護者の方々にも何かの気づきの一つにして頂ければ、これに勝る幸せはございません。
出典:
マネジメント・ブレイン・アソシエイツ発行
「子供のやる気を引き出す親のアプローチ」
—————————————

☆ 過去と他人は変えられない。変えられるのは、未来と自分だけ。 ☆
私たちは、他者に対して、自分の価値観を尊重してもらい、自分の思う通りに行動してもらいたいと少なからず思うものです。
他人に対しても淡いこんな期待を持ちがちなのですから、わが子であれば、なおのこと自分の思い通りに行動しておらいたいと強く願うのも無理はありません。
しかし、「覆水盆に返らず」という諺が言うように過去が変えられないのと同様に、他人を自分の思い通りに変えることはできないのです。
これが可能なのは、昔の暴君と家来の関係だけです。
もし、親が子どもに自分の思う通りに動かそうとするなら、その親子関係は、暴君と家来の関係に他なりません。わが子の暴君を目指す親は皆無でしょう。
それでは、放っておけばいいのでしょうか。放任主義は、それはそれで問題です。
そうです。変えられるのは、過去ではなく、未来です。過去がどんなに良くても悪くても、変えられるのはこれからであり、これからの親自身の子どもに対する姿勢と行動だけなのです。
私たちは、変えられないことに悩み、変えられることに比較的無頓着なのです。
先日、私が関係する学習塾に中学三年生の生徒と保護者が相談に見えました。お子さんは勉強が苦手で、成績が伸びず藁をもつかむ気持ちで相談に来てくださいました。お子さんのこのようなご様子に、保護者の方は、「自分の子育てが失敗だったのではないか」と不安な気持ちを打ち明けてくださいました。
確かに今までの成績は悪かったかもしれません。勉強にも積極的に取り組まなかったかもしれません。しかし、色々な話の末に、お子さんは、「これから頑張ります」とはっきりと意志表明してくれました。さらに、「よろしくお願いします」と私に深々と頭を下げて言ってくれました。
そして、私は保護者に「こんなにしっかりとしたお子さんであるのに子育ての失敗のわけがないじゃないですか。勉強や成績面だけでお子さんを見れば、確かにお母さんの不安はわからなくもありませんが、成績が悪くても投げ出さずに、これから頑張ると、こんなにもしっかり意思表示ができるお子さんをみれば、子育ては、順調ですよ。お子さんの人生はこれからですよ」と伝えました。
保護者の方は、私の話に理解を示して下さったばかりでなく、あらためてわが子の良い部分、成長した部分を見直して安心されたようでした。きっとこの保護者は、今後お子さんを信じて、応援し続けてくれると、私は信じています。
今までできなかった、子どもの良い点に目を向けるという態度も、未来と自分を変えるということなのです。
ところで、これまでのこのメルマガでも、子どもの良い点を見るということは何度もお伝えしてきましたが、実践するとなると、なかなか難しいようです。時には、第三者に意見を求めることも必要かもしれません。

 

☆ うちの親は叱ってくれない ☆

ある高校生から、こんな言葉を聞いて衝撃でした。この言葉の裏には、「親が叱ってくれない」という不満があったからです。
模擬テストを終えたこの子は、「アー英語ができなかった」と言うのです。
「ダメじゃないか。これからの時代、英語は、何をするにも必要だし、当面の大学受験では、絶対にできなくちゃいけない。まずは、もう一度テストの解き直しをしてごらん」
「はい、わかりました。」
「でも、うちの親、叱ってくれないんだよね」
「それは、君が自分で気づけると信じているからじゃないのかい」
「そうかもしれないけど、『どうしたら、今度のテストで点数がとれる
かなぁ?』とか「何をしたらいい?」とか聞いてくるけど、『勉強しろ!』
って言われる方がわかりやすいし、すっきりするんだけど・・・」
私は、この生徒の話を聞いて、「なるほど・・・」と感心すると共に、子どもへのアプローチが、一筋縄では行かないことをあらためて感じました。
成績が悪いことで、始終叱られている生徒にとっては、贅沢な悩みかもしれませんが、今回のこの生徒にとっては、羨ましいどころか、物足りなさを感じ、寧ろ不満なのです。
水清ければ魚澄まずという諺が、適切かどうかはわかりませんが、子どもへのアプローチは、バランスが必要なのかもしれません。汚すぎる水では、子どもは育てませんが、清すぎる水でも子どもは育たないのです。
日常の親が子どもに対するアプローチが、いつもいつも教科書に書いてあるような模範的なものであっては、子どもも息苦しくなるのかもしれません。
叱ることは、一般的にネガティブに捉えがちですが、子どもに対する関心表現の一つなのです。
子どもの成長に大切なのは、親が子に真剣に関心を示すこと、そして、時には、真剣だからこそ、親の感情や意見を伝えることも必要なのです。
ただし、感情的にアプローチすることはお勧めできません。「お母さんは、あなたの勉強が足りないと思うわ」、「お母さんは、もっと成績が上げられるように勉強してほしいの!」のように、愛(I)メッセージで伝えるのがいいでしょう。
お子さんの様子をよくよく観察して、親に何を期待しているのか感じることも大切です。