子どものやる気を引き出す! 親のアプローチ

更新日時:2015年01月22日

恒例となりましたが、マネジメント・ブレイン・アソシエイツ様発行の「子供のやる気を引き出す 親のアプローチ」を転載させて頂きます。
保護者の方々にも何かの気づきの一つにして頂ければ、これに勝る幸せはございません。

出典:
マネジメント・ブレイン・アソシエイツ発行
「子供のやる気を引き出す親のアプローチ」

☆勇気づけで受験生のパワーを引きだそう!☆

受験は人生の重要な節目です。私たちは、人生の中でいくつものハードルを越えて成長しますが、受験も人生のハードルの一つです。上手に超えることができれば、人生の大きな糧となり、成長につなげます。
ハードルを上手に超えるとは、必ずしも合格を意味するのではなく、合格という目標に向かって、今できることを精一杯するということ。そして、その結果を引き受けるということです。
受験が迫った今、親にできることは、子どもの不安をできるだけ解消し、挑戦できる環境を創ることにあります。そして、合否以上に受験に向けた取り組みを振り返り、進学後の生活に対して勇気づけることにあります。

母:「がんばってよ。A高校に合格しなければ、B高校(併願校)に行くしかないんだから、B高校だと授業料も高いんだから・・。A高校に落ちたら、近所の目もあるわよ」
子:「わかってるよ!(俺だって、A高校に合格したいに決まっているじゃないか。でも、もしA高校に落ちたらどうしよう・・・)」
これでは、無駄なプレッシャーをかけられただけで、受験にむけて前向きに取り組めなくなってしまうかもしれません。
そこで、プレッシャーをかけまいと・・・

母:「あまり無理をしないでね。A高校がダメでも、B高校でいいじゃない」
子:「う~ん。(母さんは、どこの学校でも別に気にしていないんだ。じゃあそんなに頑張らなくていいのかな・・・)」

無理しすぎないで欲しいという親心も、言い方次第で、期待されていないと感じて意欲を削いでしまうかもしれません。

それでは、こんな対応はいかがでしょうか・・・

母:「あなたが望んでいるようにA高校に合格できたらいいわね。今までの中で最高に頑張って勉強しているのだから、合格できるように願っているわ。お母さんには、願うことしかできないけれどね。」
子:「でも、A高校に落ちたらどうしよう。」
母:「今、頑張って勉強しているのだから、必ず合格すると願っているけど、そういうこともあるかもしれなわよね。だから、安心して勉強できるように、B高校も受けるのだから、お母さんは心配していないわ。」
子:「でも、やっぱりA高校に行きたいな。」

母:「そうよね。A高校に行けたらいいわよね。そして、B高校は、あなたにとってA高校程じゃないかもしれないけれど、お母さんはB高校も良い学校だと思っているわ。だから、精一杯やってみて、万が一A高校がだめでも、こんなに頑張っているあなたならB高校でさらに頑張ってくれると思っているわ。今は、先の心配はちょっと棚上げして、A高校合格のために今できることを精一杯してほしいな。」

子:「わかったよ。がんばるよ。ありがとう。」

いかがでしょうか?

前の二つのやり取りでは、親が子を励まし、気遣っているようで、子どもには、強制と放任のアプローチです。

3つめの会話は、子どもの意思に沿って、親の意見を述べているだけなので、子どもに届くメッセージは、関心と勇気づけなのです。

受験生をお持ちの保護者の皆さん。
受験の当事者はお子さんであることを再認識してアプローチして下さい。
吉報をお待ちしております。

 

☆ 感情的な対応を手放す ☆ 

「子どもが勉強をせずにテレビを見ている」と、つい感情的になってしまう。

「子どもの部屋が汚い」と、つい感情的になってしまう。

「子どもが親に口答えする」と、つい感情的になってしまう。

という悩みをよく聞きます。

親自身が感情的になってしまったことを振り返り、さらにちょっと落ち込むようなことがあるのなら、親力アップの大きなチャンスです。

なぜなら、通常、人が感情的になるとき、環境や他者のせいで自分の
中の感情スイッチが入ってしまったと考え、その場面では感情を抑える
ことなど不可能であると考えがちだからです。
ちょっと落ち込むのは、その時、他の方法がなかったのかと自分自身に問うていると思われるからです。

さて、感情は、一般的に自分の意思ではどうにもならないものと考え
がちですが、ある目的を達成するための手段であり、ツールであると
考えると、コントロールが可能になります。
「子どもが、勉強せずにテレビを見ている」ことに異論があっても、なぜ冷静に意見を伝えるのではなく、感情的に怒鳴ったりするのでしょう。
「だって、大人しく言っても、いうことを聞かないから・・・」
という声が聞こえてくるようです。
そうなのです。
この場合の感情を使う目的は、「親の言うことを子どもにきかせる」ことにあるのです。
子どもが小さい頃であれば、効果があったかもしれない感情を使って言うことをきかせる方法。
しかし、子どもが成長すれば、だんだん効果は薄れます。
効果がないのに使い続けているから、後に徒労感が残るのでしょう。
それだけではありません。子どもとの人間関係が徐々に悪化するかもしれません。
ですから、感情を使う方法を手放しませんか?
方法は、簡単です。

1: 感情を使うことを手放す「決意」をする
2: 「Iメッセージ」を使って気持ちや意見を 伝える
3: どうしても言うことをきいてもらえないのなら、「諦める」です。
1、2もさることながら、3の「諦める勇気」も大切です。「何がなんでも言うことをきいてもらわなければならない」という姿勢が感情に油を注ぐことになります。

 

☆ 親が勇気を持とう ☆

2015年 初の「子どものやる気を引き出す親のアプローチ」です。本年もどうぞよろしくお願い致します。

「私がいなければ、この子は何もできない」
「私が教えなければ、この子は何もわからない」

こんな風に親が考えていると、子ども自身の関心に関心を寄せず、やたら子どもに口やかましく指示をしたり、批判をしがちです。
もしかしたら、親自身のために子育てをしているのかもしれないと感じることがあります。

ちょっと話は変わりますが、おじいさん、おばあさんの中には、凄く頑固だったり、凄く優しい方がいらっしゃいます。

この「凄く」が味噌です。見た目は全く違うようですが、実は根本は
同じであると言われることがあります。自分の存在や価値を実感しようとする気持ちが、凄く頑固にさせたり、凄く優しい態度を表現するというのです。
私の周りのおじいさん、おばあさんを観察していると、そんな側面も
あるなと感じます。

子どもの一挙手一行動に必要以上に口をはさむ親の態度は、これと似ているかもしれません。無意識ながら親自身の存在価値や意義を実感する為のアプローチかもしれません。

もし、そうなら、子どもはたまったものではありません。
「子どもたちの前に存在しているだけで、親自身の存在価値があること」
「子どもは、親だけでなく多くの人々の中で成長していくものだと考えること」
「親自身が人生を楽しみ続けていること」を意識し、子どもに、何らかの危機が生じた時に、いつでバックアップできる知恵と心の準備をしておきましょう。

今年は、昨年以上に勇気を持つ親を目指しましょう。
子育てにおける親の勇気とは、親が子をコントロールせずにはいられ
ない気持ちに打ち克ち、安易に子どもの責任を引き受けないことです