子どものやる気を引き出す! 親のアプローチ

更新日時:2015年04月15日

恒例となりましたが、マネジメント・ブレイン・アソシエイツ様発行の「子供のやる気を引き出す 親のアプローチ」を転載させて頂きます。
保護者の方々にも何かの気づきの一つにして頂ければ、これに勝る幸せはございません。

出典:
マネジメント・ブレイン・アソシエイツ発行
「子供のやる気を引き出す親のアプローチ」

 

☆ 入学・入社に際して親の役割 ☆  

入学、入社の時期ですね。
大抵の学校や会社において式典が執り行われていることと思います。
新しい生活の門出です。

ところで、入学式や入社式を迎えても周りの雰囲気に今一つ乗れていない方もいらっしゃるのではないでしょうか。何らかの力が及ばず、第二志望、第三志望に進まなくてはならない人です。

自らの希望が叶えられなかったことは、今、時点で残念なことです。
しかし、人生は短くないのです。ある時、不幸と感じた事柄も後の幸福につながることも多々あります。

今の不幸が一生の不幸になるのは、今の状況を受け容れられないことです。現実を受け容れない限り、幸せな未来はやって来ません。

結果は、既に過去の出来事です。過去は、もう変えられません。未来を変えたいのなら、意識を現実に向けて、課題に取り組むだけです。

それを子どもに伝えられるのは親だけです。

母:「あなたが、しっかり勉強しないから、こんな学校に来ることになったのよ。
  お金もかかるし、何よりもお母さん恥ずかしいわ」
子:「・・・」

こんな過去を意識したアプローチをしていると子どもは何を学ぶでしょう。

きっと、自分はダメな人間だ、恥ずかしい人間なんだと感じるかもしれません。この結果、今後何に対しても自信を失い、失敗を恐れ、消極的になり、潜在的な能力が発揮できず負の連鎖につながるかもしれません。

そこで、

子:「(浮かない顔で)あああ~」
母:「何浮かない顔をしているの?」
子:「だって、この学校に入るつもりじゃなかったんだもん」
母:「そうよね。本当は、○○高校に入りたかったんだもんね。

  でもそんな顔をしていたら、○○高校が『やっぱり不合格

  にして良かった』と言うんじゃないかな。
  どこに進もうと一生懸命、そこで活躍していたら、○○高校

   が『惜しい生徒を不合格にしたな』と思うんじゃないかしら。

   学校も大切だけど、もっと大切なことは、与えられた環境

  で自分を磨くことだとお母さんは思うわ・・・。
  もし、お金のことを心配しているなら、気にしないで、お父

  さんも、お母さんも頑張るから。あなたが、これからも
  がんばってくれれば、何も苦ではないし、寧ろ幸せよ」
子:「ありがとう。この学校で頑張るよ!」
母:「その調子!」

 

もちろん、一回の会話で、子どもの気持ちは劇的に変わらないかもしれません。
しかし、保護者の未来に意識を向けたアプローチは、子どもの視点を未来に向け、今現在の課題に取り組む勇気になるはずです。

ご入学、ご入社おめでとうございます。

 

 

☆ 春。親子でスキルアップを目指しましょう。 ☆

私たちが新しいスキルを身につけるには、必ず過程があります。
1:無意識的無能  2:意識的無能
3:意識的有能    4:無意識的有能

の4段階を経て、スキルが身についていくのです。

1:無意識的無能
何らかの行動に対する自分の無能ぶりに気づいていない状態です。
何か上手くいかず何か不愉快な気持ちになっているのですが、その原因を環境や他人のせいにしている状態です。
親が「あんたは本当に勉強しない子ね」、「あなたは持ち物を大切にし ないわね」と常に口うるさく言っている状態や子どもが「○○先生の授業がわかりづらいから、勉強できない」、「だれだれが悪いから~」と言っている状態です。
このままでは、何の解決にも至りませんが、何かうまくいかない、不愉快な感情こそ次のステップにつながるチャンスなのです。
2:意識的無能
何かうまくいかないこと、不愉快なことが自分に問題がある。または、自分に解決することが出来ると気づいている状態です。
親が子どもの現状に対して、「私の言い方が悪いのかもしれない・」とか「どうしたら、子どもが~してくれるかしら・・・」と考えている状態であり、子どもであれば、「どうしたら勉強ができるようになるだろう・・・」とか「どうしたら友達と仲よくなれるだろう・・・」と考え始めた状態です。
この状態になれば、適切な方法を学ぼうとする意欲が高まっています。新しいスキルを身につけるチャンスとなります。しかし、ここで「やっぱり自分にはできそうもない」とへこたれれてしまえば前のステップに逆戻りです。
まず、新しいスキルを身につけられそうな書籍やセミナーを探してみましょう。情報を得る手段を発見しなければ先へは進めませんから。
そして、自他ともに勇気づける必要があります。「他人ができているのだから自分もできるはずだ」、「上手くいくかどうかわからないけど、まず試してみよう」と感じられるように・・・ 。
3:意識的有能
今まで上手くいかなかったこと、できなかったことについて、新しい行動を試している状態です。意識的に定石通りに行動することで、ことが上手くいった、成せたと感じるようになります。
親が「こうやってやれば、子どもが言うことを聞いてくれるんだ」とか「自分もやればできるんだ!」と実感している状態です。子どもであれば、「こうやって勉強すれば、わかるようになるんだ」とか「時間を かければ、自分にもできるんだ」と実感している状態です。
しかし、まだ体に染みついてはいないので常に意識していないと理想の成果は得られません。意識的に、「一日だけ取り組んでみよう」、「三 日だけ取り組んでみよう」、「一週間だけ取り組んでみよう」と、短いスパンで自他に取り組みを促すと継続しやすくなります。
4:無意識的有能
自分では当たり前のこととをしているだけだと思っているのに、ある事柄が上手く順調に進んでいる状態です。他人から「何で上手くいっているの?」と聞かれても、「何も特別のことはしていないけれど・・・強いて言えば~」と回答するような感じです。
この状態になったら、他の事柄についてもスキルアップが可能となります。

何が功を奏しているのか分析して、伝えられるようになれば、自分自身にも他者にも大きく貢献できるようになります。

いよいよ2015年度がスタートします。親も子も 新しいスキルを身につける準備をしようではありませんか。

 

 

☆ 行動を記録に残す ☆

前回、新しいスキルを身につける4つの過程をご紹介しました。
今回は、無意識的無能から意識的無能にステージアップする方法を
1つ紹介します。
「ズバリ 記録に残す」です。
ところで、体重を気にしている方が非常に多いものです。
ダイエットの為に甘いものを控えているとか、食べる量を控えているとか、ウォーキングをしているとか・・・
私は、栄養失調気味なのでほとんど自然ダイエットですが、多くの方が食事制限や運動を心掛けているようです。しかし、この心掛けが曲者です。心掛けは、各人の主観によるものですから、その時々の気分で程度が変わってしまう可能性があります。
そもそもダイエットを意識している方は、方法論に拘り、あまりヘルスメーターに乗らないと乗るとか。
ダイエットの方法を拘る前にする効果的なダイエットの一歩が、毎日の体重を記録に残すことです。ただただ記録に残すのです。この記録を眺める習慣を持てると、自然にダイエットできるとか・・・。もちろん、自然には行きませんが、無意識の内に日頃の生活のなかで、効果の上がる方法をとるのです。記録を見て、ヤバイと感じることで、心身にダイエットを促すのだそうです。
つまり、日々の生活を記録に残すのです。
母:「1週間、家で勉強した時間を記録に残してみない?!

  お母さんはこの1週間、あなたに勉強しなさいという代わりに、

  『記録した?』とだけ聞くから・」
子:「えっ!じゃぁ勉強しなくてもいいの?」
母:「勉強するかどうかは、あなたが自分で決めればいいわ。

 ただ、勉強をした時間と何をやったかだけ記録に残してほしいの。

 そして1週間後に、その記録を一緒に見て、あなたがこれからどうするのか、

 お母さんにはどうしてほしいのかを話し合いたいわ」
子:「ふーん」
母:「お母さんも、あなたにこの一週間叱ったことや褒めたことの回数と内容を
 記録に残そうと思うのよ」
子:「お母さんもやるの!?」
母:「そうよ。あなたにだけやらせないわよ」
子:「わかったよ。仕方ないな。ところで、お母さんの叱ったり褒めてくれた

 記録についても、僕も意見言えるの?」
母:「もちろんよ。それじゃあ、1週間お互いに頑張りましょう」
子:「わかったよ。勉強した時間と内容を記録に残すよ」
母:「『あなたが、お母さんの話を聞いてくれてありがとう』

  これも早速、記録に残さなくっちゃ!」
子:「え~ ずるい!」

いよいよ新年度です。
親子で簡単で意味のある行動をはじめてみませんか。効果が上がるかどうか悩むより、たった1週間ですからチャレンジしてみて下さい。