子どものやる気を引き出す! 親のアプローチ

更新日時:2015年05月20日

恒例となりましたが、マネジメント・ブレイン・アソシエイツ様発行の「子供のやる気を引き出す 親のアプローチ」を転載させて頂きます。
保護者の方々にも何かの気づきの一つにして頂ければ、これに勝る幸せはございません。
出典:
マネジメント・ブレイン・アソシエイツ発行
「子供のやる気を引き出す親のアプローチ」

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☆ 子どもの不平不満に応える ☆

今度担任になった○○先生が嫌なんだけれど・・・

1:何を言っているの!?あなたが先生を選べる立場じゃないんだから文句言っているんじゃありません!

2:誰が担任になっても関係ないわよ!そんなつまらないこと気にしないのよ!

3:確かにそうね。今年は期待できないわね。まあ、我慢するしかないわね。

4:納得いかないっていう感じね。

さあ、あなたなら上の4つの応答のどれに近いですか?
子どもは、アドバイスや評価を得る為に話すのではありません。
自分の気持ちを理解してくれることを期待しているということを前提
にそれぞれの対応を考えてみましょう。

1:のような返答をしていると、だんだん子どもは自分の気持ちを親に
伝えることを諦めるようになるでしょう。自分の真の気持ちは悪いも
ので、自分の感情を素直に表現することはいけないことだと学んでし
まうかもしれません。子どもは自分の感情や意見を否定的に捉え、自
分自身の否定につながる可能性があります。

2:自分の考えや気持ちは、周りから見れば取るに足りないことだと感
じることでしょう。1と同様、自分の考えや存在を否定することになり、今後は自分の気持ちを表現することがなくなって来るかもしれません。

3:一見、子どもの気持ちに寄り添っているように見えますが、親自身の気持ちを表現しているにすぎません。さらに、子どものネガティブ
な気持ちに賛同しているとともに、我慢という言葉があるように前向
きなアドバイスや提案ができていません。愚痴をこぼし合う友達のよ
うな存在で、解決策を見出せません。結局、常に愚痴をこぼす習慣が
身につくかもしれません。

まずは、4がお薦めです。子どもの意見にYesもNoも言わずに、
ただただ気持ちを受容します。子どもは、仮にネガティブな感情で
あっても感情を持つことは悪いことではないということを学べます。
自由に発想や意見、感情を表現できるようになります。その上で、、。

子:「そうなんだよ。本当は△△先生が良かったのだけれど・・・」
母:「△△先生は、どんなところが良いの?」
子:「変なこと言わないし、突然怒鳴ったり、怒ったりしないからいいんだ」
母:「そうなんだ・・・。ところで、△△先生は、初めてあった時からお気に入りだったの?」
子:「最初は、そんなにいいとは思っていなかったけれど、だんだんいいなって思うようになったんだ」
母:「そうなんだ。最初から気に入っていたわけじゃなかったのね」
子:「まあ、そうだね」
母:「今、あなたが○○先生嫌だなっていう気持は、どうすることもできないけれど、もうしばらくしたら、○○先生に対する見方も変わるかもしれないわね」
子:「そうかな~。変わらないと思うけどね・・・」
母:「あなたの気持ちが変わらないと思っている以上に、担任の先生が変わることはないので、どうやったら○○先生とうまくやっていけるか考えていて欲しいな」
子:「やっぱり嫌だけどね。確かに、決まっちゃったものは仕方がないもんね」
母:「いやなことを嫌だと言えることは大切だし、もっと大切なことは、嫌なことが起きた時に、あなたが、どうやったら嫌なことを少しでも嫌でなくせるかと考えたり行動できることだとお母さん思うのよ」
子:「わかったよ。できるかどうかわからないけど、やってみるよ」
母:「ありがとう。お母さんに気持ちを伝えてくれて、話も分かってくれて・・・」
 
 会話のできる親子関係の中で、子どもが自信をなくしたり、人を信頼しなくなったりすることはないでしょう。子どもとの会話を深めるには、まずは、子どもの話を否定しないで聴くことに徹することです。
 例え、お母(父)さんに対するネガティブ発言にも、冷静に聴ける心の余裕を持って子どもと接しましょう。

☆親が気になる子どもの癖の直し方☆ 

 
 こんなに言っているのに・・・(子どもはやらない)。と、悩んでいるお母さん、お父さんは多いのではないでしょうか。
 勉強から部屋の片づけ、不適切な癖(爪を噛む、鼻をほる)等々。
 親が困る子どもの癖に対して、その癖をやめさせたい親は、「やめなさい!」と、その度に言うに、なぜ癖はなくならないのでしょうか。
 それは、やめさせたい行動に常に関心を示しているからです。
 人は、多かれ少なかれ他者からの関心を得たいと願っています。子どもの場合は特にその傾向は顕著なのです。子どもが身近な保護者からの
関心を全く得られないことは、存在を認められていないと感じる死活問題なのです。
 通常、子どもは、適切な行動をして、褒められたり、喜ばれたりすることで、自分の存在を確認できるのです。しかし、もし、誰かのために、きっと役に立つだろうと考えた結果の行動に対して、誰からも、褒められたり、喜ばれたりしなかった場合、何を学ぶでしょう。
「そうか。この行動では他者からの関心を得られないのだ」ということを学ぶのです。そして、仮に適切な行動であっても、この行動を手放し、新しい戦略を立てるのです。
 次に、たまたま子どもが取った行動に、親が関心を示し、「やめなさい!」と言えば、子どもは、ここで新たな学びをするわけです。
「この行動なら親の関心を得ることができる!」と。
 このような経過をたどってきた子どもであれば、叱られること、注意されることは、願ってもいなかったチャンスなのです。
 これが、癖が始まり、継続する構造です。
 ですから、親が「何度言ってもなおらない・・・」と感じたなら、一旦その行動に対する関心をやめることをお勧めします。その上で、当たり前だと見逃してきた子どもの適切な行動に、褒めたり、喜んだりと言った肯定的なアプローチを始めてください。「気がついたら、あの癖なくなっていた」ということは、よくある話です。
連休は、比較的、親子が過ごす時間が長くなるので、細かいことが気に
なり遠慮なしに口に出してしまいがちです。言われる子どもにとっては
辛いものです。また、不適切な癖を強化してしまうかもしれません。
 折角、親子が楽しい時間を創る機会です。「すごいわね」、「ありがとう」、「助かったわ」という言葉を心掛けて下さい。