子どものやる気を引き出す! 親のアプローチ

更新日時:2017年01月20日

恒例となりましたが、マネジメント・ブレイン・アソシエイツ様発行の「子供のやる気を引き出す 親のアプローチ」を転載させて頂きます。

保護者の方々にも何かの気づきの一つにして頂ければ、これに勝る幸せはございません。

出典:

マネジメント・ブレイン・アソシエイツ発行

「子供のやる気を引き出す親のアプローチ」

 


 

☆相手の気持ちに沿って話をする!☆

 

◇セミナーや研修で相手を説得するワークショップを行うことがあります。それは、相手の望まないものをまず聴いて、その望まないものを相手にやってもらうように説得するワークショップです。参加者の方に何もコツを告げないで行うと、大体は、無理やりやってもらおうと、説得したり、頼んだり、泣き落としをしたりします。見ているととても面白いのですが、相手は、困った顔をして、「ハイ」と押し切られるか、判断をしません。

 

◇この無理やり説得するワークを終えて、今度は説得のコツを説明して、再びワークをやってもらいます。

 

◇説得のコツとは、

 

  1. 相手の価値観を知る
  2. 相手のやりたくない感情を確認する
  3. やりたくないことをやったら、どんな気持ちになるかを確認する
  4. やりたくないことをやるとすれば、どういう条件なら出来るのかを確認する
  5. 相手が好きなことをしているとどういう感情や状態になるのかを確認する

 

◇まずは、相手の価値観を確認してください。どういうことかというと、何が好きでその好きな理由は何かを知ることです。例えば、野球が好きだとして、どうして好きなのかを聞くのです。攻めと守りがはっきりしているから好きなら、その人の価値観は、ごちゃごちゃしていることは嫌いなのかもしれません。逆に、明確なルールのモノを好きになるかもしれなのです。逆に嫌いな理由も聞いてください。これが2のことです。

 

一例として以下の会話例を見てください。

 

お母さん:A君、来週からそろばん習わない?

A君:え~?嫌だよ!

お母さん:そろばん、ためになるわよ。

A君:え~・・・。嫌だよ!

お母さん:なんでそんなに嫌なの?

A君:そろばんって、結局は勉強でしょ!嫌だよ。

お母さん:楽しくないってこと?

A君:まあ。面倒だもの。

お母さん:そうよね。面倒なことは嫌だよね。勉強っぽくって、面倒だから嫌なんだね。

A君:そう。

お母さん:今まででさあ、面倒だと思ったけどやったら案外面白かった

ものってある?

A君:え~・・・。何かあるかな・・・・。

お母さん:A君、ほら、あれなんてどうだったの?エレクトーン教室。

A君:あれね。そうだな。最初は、面倒くさいと思ったけど、今でも続いているね。

お母さん:やって後悔したの?どう?

A君:後悔してないよ。最近は、ちょっと難しいけど、それでも楽しいよ。

お母さん:そろばんだって、エレクトーンと同じじゃない?最初は面倒くさいかもしれないけど、やってみれば案外、面白いかもしれないよ。勉強っぽいけど、手先が器用になるから、エレクトーンにもいい影響が出るかもね。

A君:どうかな?わかんない。

 

◇お母さんは、そろばんを習わせようとして、A君を説得しているので

すが、無理やりという感じではありません。これが大切なのです。相手

を認めながら、相手の感じている障害を徐々に取り除いていこうとする

ことです。説得したからと言って、直ぐに結論を出そうとしなくて良い

のです。徐々に良い方向へ向かわせるようにしましょう。

 

『相手の気持ちに沿って話をする!』

 

 

☆ 受験生に寄り添うために! ☆

 

◇大学のセンター試験が終わると、首都圏では、高校受験や中学受験のシーズンがやってきます。受験生は、入試が近づいてくるに従って、だんだんと不安になって、やるべきことも手につかない状況になってくるものです。そんな中で、お母さんが出来ることは、受験生をさらに不安にさせないことと健康面で考えてあげることぐらいでしょう。勉強のアドバイスは極力避け、リラックスする環境を整えてあげてください。

 

◇そうは言っても、お母さんも不安になってしまうでしょうから、子どもにその不安を悟られないようにすることが大切です。グッと我慢して、子どもに小言を言わないことです。勉強が手につかない子どもを見ると、ついつい小言を言ってしまいたくなるのが、世の常だと思いますが、そこをグッと堪えて、見て見ぬ振りをすることです。小言を言っても、何も効果はないのですから。

 

◇それよりは、勉強のスケジュールを子どもと確認し、必要ならば、も

う一度学習計画を作り直して、勉強時間を子どもと明確にすることです。中身は、具体的に入試用のテキストを入試までに終わらせるように、ページごとに区切って予定を立てるようにしてください。その時に、無理な計画を立てないことです。そして、食事のこと、部屋の暖房のこと、入試までの生活のリズムについて、ルールを決めてください。

 

お母さん:どう、入試が近づいてきたけど。

A君 :何勉強していいか、全然わかんないよ。

お母さん:入試までの勉強の計画を作ってみましょうよ。

A君 :お母さんには、分からないだろ?いいよ、勝手にするから。

お母さん:そう・・・。じゃあ、学校の先生か、塾の先生に聞いてみたらどう?

A君 :やだよ。めんどくさい。

お母さん:じゃあ、今家にあるテキストを少しずつやってみなさいよ。入試までに終わるように、ページを区切って。

それだけで、大丈夫じゃない。だって、あなたは、今まで一生懸命にやってきたんだから。

 

◇子どもの不安を解消するためには、子どもが今までやってきたことを思い出させてあげることです。特に成功体験を。子どもが、自信のあった時を思い出せば、少しは不安が減るものです。そして、やるべきことをやりだすものです。ぜひ、子どもの不安を解消するようにして挙げてください。

『受験生に寄り添う!』

 

 

☆ 躾=社会性の獲得を! ☆

 

◇さて、今回は、子どもの社会性を育てるということについて考えてみ

たいと思います。

 

◇私は、一年中、新幹線や飛行機に乗って移動をしているのですが、飛行機は流石にないのですが、新幹線で小さい子どもを連れたグループに遭遇すると、ちょっと気が引けてしまいます。大概のグループが、無秩序状態のようになってしまうからです。10年前ぐらいだと思いますが、テレビで「そんなの関係ねえ!」と連呼するコメディアンが流行っていた時などは、小さい子が、こぞって連呼していました。そして、昨今は、甲高い笑い声や話し声に交じって、ゲームの「機械音」がうるさく響いていたりします。

 

◇周りに迷惑をかけているという意識は子どもたちにないのはわかりますが、その親は多分あるはずです。しかし、その親にしたところで、ほとんど何も言わずに黙っているか、一緒に笑っているだけです。たまに、少し注意をすることはありますが、ほとんど効果がありません。

 

◇小さい頃の躾は、非常に大切だと思います。自分と世間を繋ぐ流儀が、躾だと思うのです。

 

その躾を早いうちに覚えさせ、世間と自分の距離を身体で覚えさせるということは、大人になってから、大きな武器になるはずなのですが、それが今の大人にはなかなかわからないのかもしれません。

 

◇自分の行動が、他者や世間にどう受け入れられるのかを理解して、社会の中で自分をどう表現していくか、ここが社会における勝負だろうと思います。そういう意味で、躾をするということは、社会性を獲得するということと同じです。この躾という社会性を獲得させること、これは、子どもの身近にいる親が行うことです。

 

◇子どものやる気を引き出すためには、社会に受け入れられる子どもにすることが非常に重要です。子どもを承認するのは、親だけではありません。他者全般も承認を行いますし、そういう他者からの承認にとっても、やる気は大きくなるものです。大きなやる気を持ってもらうためにも、社会性の獲得は非常に重要なことなのです。社会性を意識した躾をしっかりすることです。

 

『躾とは社会性を獲得すること!』