子どものやる気を引き出す! 親のアプローチ

更新日時:2013年11月26日

恒例となりましたが、マネジメント・ブレイン・アソシエイツ様発行の「子供のやる気を引き出す 親のアプローチ」を転載させて頂きます。
 保護者の方々にも何かの気づきの一つにして頂ければ、これに勝る幸せはございません。
 われわれもいつも読みながら、自分自身の行動、言動に思いを馳せております。
出典:
マネジメント・ブレイン・アソシエイツ発行
「子供のやる気を引き出す親のアプローチ」
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☆ 子どもの失敗をやる気に変える ☆

「そうだ、子どもの失敗時に、子どもとしっかり話し合ってみよう」
と思えたら、あなたは、もう素晴らしい親です。
そこで、
母「なんで30点だったの?」
子「勉強しなかったから」
母「なぜ、勉強しなかったの?」
子「ゲームをやっていたから」
母「なぜ、ゲームをしたのかな?」
子「だって、面白いから」
母「面白ければ、勉強しなくてもいいのかな?」
子「駄目だと思う」
母「今度はどうする?」
子「ゲームしないで、勉強する」
母「そうだね。そうしようね」

 子どもとじっくり話ができた。そして、子どもも自分で「ゲームを
しないで、勉強する」と決めた。と喜んでみても・・・
 本当にやるかしら・・・?と、ふと不安が・・・

 では、次にこんなやり取りはいかがでしょうか。
母「この点数をどう思う?」
子「よくない」
母「本当はどうしたかったの?」
子「もうちょっといい点数をとりたかった」
母「もうちょっとって、何点ぐらい?」
子「80点くらい」
母「80点取りたかったのに、30点
だとショックだね。もし、80点
とれたらどうなると思う?」
子「お母さんに怒られない」
母「そうね。それから・・・?」
子「友達に“すげー”って言われる」
母「そうだね。それから・・?」
子「なんか『今度も頑張る』っていう気持ちになる」
母「すごいね。それから・・?」
子「成績があがって、勉強が好きになるかも」
母「すご~い。お母さんに怒られない
  で、友達から“すげー”と言われて、
  『今度も頑張る』と いう気持ちになっ
  て、成績が上がるんだ・・・」
母「さあ。何からはじめようか?」
子「勉強頑張る!」
 とかく親として気になるのは、原因。そして、原因は過去にあります。
 ところが、終わってしまった過去に、子どものモチベーションの種はありません。未来の肯定的なイメージが子どもを行動に導くのです。
「本当はどうしたかったの?」
 子どもの言葉や表情を観ながら、良いイメージが持てているようなら「何から始める?」
と、行動を促してみてください。

☆ 子どもの気持ちを察して、伝えよう! ☆

 自信をなくして、落ち込んでいる子どもを見ると、親として何とか励まして、元気を取り戻してほしいと思うものです。こんな励まししていませんか。

子:「私、数学できないもん」
母:「いや。あなたは必ずできるわ」
子:「じゃあどうして成績が悪いの?」
母:「他人より勉強が足りないだけよ」
子:「勉強したってできないもん」
母:「だから、他の人より勉強が足りない
 だけよ。もっと勉強すればいいのよ」
子:「花子ちゃんより私の方が勉強して
 いるのに、どうして花子ちゃんの方が
 成績がいいの?」
母:「それは、あなたの勉強の仕方が悪
  いだけよ。ちゃんと勉強すれば、必ず
  できるようになるわ」
子:「私だって、ちゃんとやっている
  わ!」
母:「あなたがもっとちゃんと時間をかけ
   てやればいいのよ」
子:「これ以上何をしたらいいの!?」
母:「だから、・・・」

 子どもは、お母さんのこの励ましの言葉から何を学ぶでしょう。
 「私が一生懸命やっても誰も認めてくれないし、私は何をやっても駄目なんだ。私は馬鹿なんだ」と、感じる可能性が非常に高いのです。
これは、お母さんの望む結果ではありませんね。
そもそも、子どもはどんな目的で「私、数学できないもん」と、お母
さんに言ったのでしょう。

『お母さん。私が苦しんでいることをわかって!』
「わかっている。わかっている。だから、あなたは、できなくない」

 これは、子どもにとって「わかってもらえていない」となるのです。励ます前に、説得する前に、することがあります。

子:「私、数学できないもん」
母:「あなたは、自分が数学ができない
  と感じているのね」
子:「そうよ」
母:「それじゃ。数学の授業は地獄よ
  ね。先生にさされて答えられなかっ
たらどうしようとか、みんなに笑われ
  るかと不安で仕方がないわよね。
問題とか解いている時、みんなでき
  ているように感じてあせっちゃう
よね。自分のこと嫌になることもあっ
  て辛いよね」
子:「うん」
母:「そうよね。お母さんに、何か手伝えることあるかな?」
子:「今日の宿題も全然わからないの。ちょっと教えてくれる」
母:「じゃあ。一緒に考えてみようか」
子:「うん。ありがとう」

 子どもは、ネガティブな感情を否定せず聞いてもらえること、さらには、この会話例のように、子どもの気持ちを察して伝えることで、気持ちが落ち着き、冷静に現実の問題に立ち向かえるようになります。

 子育てで、望む結果が得られない時は、
「子どもの問題を解決するのが親の役目」という思いを、一旦棚上げして、「子どもの伴走者」として、振る舞ってみてはいかがでしょうか。

☆ 「してほしいこと」を伝えよう! ☆

遅刻しないようにしなさい。
寝坊しないようにしなさい。
悪い点数をとらないようにしなさい。
叱られないようにしなさい。
他人の迷惑にならないようにしなさい。
失敗しないようにしなさい。

 子どもに対して、このように、「○○しないようにしなさい!」と頻繁に言っていませんか。

 親は、子どもの望ましくないことを止めさせれば、望ましい行動になると考えがちです。もちろん、望ましくない行動には、歯止めをかける必要はあります。

 しかし、「○○しない!」で行動を抑制された子どもは、何を学ぶでしょう。
 そうか、「そうか、○○しないようにすればいいんだ」と感じでしょう。

 例えば、「他人に迷惑をかけなければ、何をしてもいいんだ」と学んだ子どもは、「いいだろ。他人に迷惑をかけているわけではないのだから」と口走るかもしれません。でも、この子どもの言葉にムッとする出来事ってありますよね。「迷惑かけなくても駄目なこともあるのよ!」と・・・
失敗しないようにすればいいんだ」と学んだ子どもは、「失敗しないよ
うに、失敗しないように」と、やがて、失敗しないように、何もしな
くなるかもしれません。

「○○しない!」では、親が望んでいる行動、適切な行動を学べない
のです。

そこで、してほしいことを伝えましょう。

「他人が喜ぶことをしてね!」
「他人から、『ありがとう』と言われることをしてね!」
「成功するように頑張ってね!」
「上手くいくように努力してね!」

と・・・。

私達、人間の脳は、否定語を理解できないのです。試しに、

「象のように鼻の長いキリンを想像しないでください」

 いかがですか?頭に浮かぶのは、「象のように鼻の長いキリン」ばかりではないでしょうか?

 是非、子どもに、「してもらいたいこと」を伝えるようにしてください。