子どものやる気を引き出す! 親のアプローチ

更新日時:2018年05月25日

恒例となりましたが、マネジメント・ブレイン・アソシエイツ様発行の「子供のやる気を引き出す 親のアプローチ」を転載させて頂きます。

 

保護者の方々にも何かの気づきの一つにして頂ければ、これに勝る幸せはございません。

 

出典:

マネジメント・ブレイン・アソシエイツ発行

「子供のやる気を引き出す親のアプローチ」

 

 

☆目標を持つために!☆

 

◇目標をもって勉強したり、何かを練習したりするのは、大切なことです。しかし、もっと大切なのは、目標を達成するように行動すること、つまり、計画を立てて、目標に一歩ずつ近づいていくような行動が大切です。

 

 

◇そのために、目標を達成するために何をしたら良いのか、どういう時に何をしたら良いのかを決定することです。そして、目標が達成したら、自分がどうなっているのか、どういう気持ちになっているのかを想像することです。この想像が目標達成のエンジンになるのですから。

 

 

◇何のために、その目標を達成しなければならないのか、そのことを強くイメージさせていけば、目標に向けてコツコツ歩んでいくことが出来るようになります。

 

 

お母さん:今度の中間テストで5教科で、どのくらいの点数を取りたいの?

 

A 君 :え~?なんで?

 

お母さん:何でもそうなんだけど、目標を持つって大切なことだからよ。

 

A 君 :え~・・・・。

 

お母さん:1年の学年末は5教科何点だったっけ?

 

A 君 :え~・・・。覚えてないよ。

 

お母さん:じゃあ、英語は、何点取りたいの?

 

A 君 :まあ、60点ぐらいでいんじゃないかな?

 

お母さん:英語で、60点とったら、あなたは、どう?うれしい?

 

A 君 :別に。

 

お母さん:じゃあ、もし英語で90点取ったら、どう?あなたはうれしい?

 

A 君 :そりゃ、うれしいんじゃない?

 

お母さん:それじゃあ、取ってうれしい得点を目標にしたほうがいいじゃない?

 

A 君 :えっ!でも取れないよ。

 

お母さん:だったら、何点なら取れそうなのよ。

 

A 君 :だから、言ってるだろう!60点だよ!

 

お母さん:目標だから、取ってうれしい得点は、何点からよ?

 

A 君 :えっ?そうだな、70点からかな。

 

お母さん:じゃあ、目標を60点じゃなくて70点にしてみたら?

 

A 君 :じゃあ、65点だな。

 

お母さん:わかったわ。65点ね。頑張ってね。ところで、もし65点をあなたが取ったら、あなたはどういう気持ちになる?

 

A 君 :うれしいと思うよ。

 

お母さん:じゃあ、65点取るために、あなたが一生懸命勉強している姿を想像してほしいんだけど、そういうあなたをあなたはどう思う?

 

A 君 :え~・・・。頑張っているな!って思うよ。

 

お母さん:そういう自分って格好いいと思う?

 

A 君 :そりゃ、思うんじゃない?

 

お母さん:それじゃあ、65点に向けて、今までの勉強の取り組みを変えるとしたら、何を変える?

 

A 君 :ほら!来た来た、勉強しろってことでしょ!

 

お母さん:違うわ。65点を取るために、あなたが何をするべきなのかを考えてほしいのよ。そして、その目標に向かって一生懸命頑張っているあなたをお母さんは見たいのよ。あなたも見たいでしょ!格好いいあなたを!

 

A 君 :そう?別に見たくないけどね。

 

◇こんな会話をしながら、目標を決め、目標達成のための計画を作ってほしいのです。目標達成のイメージと目標に向けたプロセス(=行動)のイメージを持ってもらいながら、徐々に目標を決めていったらいいと思うのです。

 

 

『目標達成のイメージを持つようにアプローチをしよう!』

 

 

 

☆子どもの反抗的な態度から考える!☆

 

◇随分前の話になりますが、小学校6年生の男の子と中学2年生の男の子のお母さんから相談がありました。そのお母さんがいうことには、お母さんの言うことも聞かないし、叱ってもぶつぶつ生意気なことを言って反撃するらしいのです。「どうしたら、私の注意を聞いてくれるようになるのですか?」という相談でした。

 

 

◇そのお母さんの話を聴いて一番感じたことは、お母さんが、子どもの言動に何でも反応してしまって、そのたびにストレスになってしまうということです。悪循環になっているのです。

 

 

中土井 :お子さんに対して、何が一番腹が立ちますか。

 

お母さん:そうですね。言うことを聞かないことです。

 

中土井 :言うことを聞かないというのは、どういうことですか。叱っても効果がないということなのか、ルールを守らないということなのか。

 

お母さん:両方です。ルールを守らない時は、しっかりと注意をするのですが、全く聞く耳を持たずと言う感じです。そのうち、こちらも頭に来て叱ると、言い訳をして誤魔化そうとし、そんなことは許せないので、ちゃんとするまで言い続けるのですが、ぶつぶつ言いながら、やっとどうにかこうにか言うことを聞くのです。

 

中土井 :お母さん。それは、お母さんとお子さんが、主導権争いをしているのです。お子さんの目的を理解して対応していくようにすると良いのです。反応するのではなく。

 

お母さん:どういうことですか?彼らは、ただ遊びたいだけだと思うんですが。

 

中土井 :そうなんですよ。彼らは、遊びたいだけなんですよ。でも、ルールを守らないのは、お母さんの言うことを聞きたくないからなんですよ。だから、そういう時は、お母さんが自然と反応するのではなくて、対応しなくてはらないのです。

 

まず、冷静な時に、ルールの確認をし、そのルールを守る約束をして、もし、その約束を破ったら、ルール破りの対処は、こうすると決めることです。その際に、なぜルールを守らなくてはらないのか、しっかり話し合ってください。

 

◇子どもが言うことを聞かない時、その目的は、アドラー心理学的に言えば、主導権争いをお母さんとやっているということです。そういう時は、まず誰の問題なのかをお母さんが考えてみることです。

 

ルールを守らないで不愉快な思いをお母さんがするなら、お母さんの問題ですし、ルールを守らないと子どもに不利益があるなら子どもの問題です。このことをルールを無視した時に確認することです。

 

◇そして、子どもの問題だとすれば、無視をしてもいいですし、Iメッセージを使って、お母さん自身の気持ちを伝えてもいいかもしれません。反応には、反応しか返ってこないものです。お母さんは、反抗期を迎えた子どもの行動を誰の問題かを考えながら、少し子どもから距離をとって考えてみてください。そういうアドバイスをしました。

 

『誰の問題かを考えてみよう!』