子どものやる気を引き出す! 親のアプローチ

更新日時:2018年11月28日

恒例となりましたが、マネジメント・ブレイン・アソシエイツ様発行の「子供のやる気を引き出す 親のアプローチ」を転載させて頂きます。

保護者の方々にも何かの気づきの一つにして頂ければ、これに勝る幸せはございません。

出典:

マネジメント・ブレイン・アソシエイツ発行

「子供のやる気を引き出す親のアプローチ」

 

☆教育について☆

 

◇皆さんは、教育についてどういうイメージを持っていますか。最近の報道に影響を受けている人は、教育をあまりよくないものだと思っているかもしれません。逆に教育は、素晴らしいものだと思っている人も多いかもしれません。

 

 

とかく教育は、簡単に語られてしまいますが、実はどういうものかは、深くは理解されていません。

 

 

◇教育の語源的な意味は、実は、暴力的なものなのです。諸説ありますが、「教」という漢字の語源的な意味は、子どもを親や長老が鞭でたたいて教えるとか、子どもと親や長老が交流しながら、バチで叩きながら教えるとか、そういう意味です。ですから、教育には、暴力的で強制的な意味があるのです。

 

 

◇それでは、学校はどういうイメージでしょうか。学校については、色々な学者が近代学校制度を批判的にとらえています。たとえば、フランスの哲学者ルイ・アルチュセールは学校を国家のイデオロギー装置だと言いました。

 

 

◇また、脱学校化論で知られたイバン・イリイチは、学校の本質的機能を管理と選抜だと言い、学校の影のカリキュラム(人間を社会馴致させるもの、また学校の正当性を人々に叩き込むようなカリキュラム)を暴きました。

 

 

◇また、権力論で有名なミシェル・フーコーは、学校のモデルを監獄に見出しましたし、世界的な社会学者であったピエール・ブルデユーは、学校は社会を再生産するものだと論じ、教師の行動を象徴暴力だと言いました。

 

 

◇このように、教育や学校は、無条件では善的なものではないのです。この点をまずは私たちは、明確に意識して、教育を考えることです。そうしないと教育を過大評価し、過剰に教育に期待をすることになるのです。

 

 

◇それでは、最後に、私の教育観を少し書きたいと思います。

 

私の考える教育とは、子どもを社会の構成メンバーとして大人にするために、強制的な作業を通じて、社会のルールを教え、そのルールに従って自己表現をしていけば、社会の中で生きていけるということを教えること。

 

簡単に教育を語るなら、そういうことだと思っています。

 

◇ですから、まずは自主性を教える前に服従を教え(素直さを要求し)、その次に、自分の責任ですべてのことが決定することを教え(日々の決断が自分を作る)、そして、最後に大人になるということは、自主性を獲得していくことなのだと教えたいと思っています。

 

 

◇そういうプロセスの前提に子どもたちのセルフ・エスティーム(子どもたちが教師から重要だと思われていると実感すること)の向上があるのだと考えています。

 

 

◇子育ては、ですから、子どものセルフ・エスティームを高めていくことなのです。そういう親の心の支えが、子どもを大人に向かわせるのだと思います。ぜひ、子どものセルフ・エスティームを高めていくアプローチを忘れずにいてください。

 

 

『子どものセルフ・エスティームを高めることが、教育の前提に!』

 

 

☆モチベーションのボタン2~ビジョン型~☆

 

◇前回は、人それぞれのモチベーションのボタンがあって、NLP(神経言語プログラム)の考え方に、価値観型の人間とビジョン型の人間に分ける考え方があることを紹介しました。今回は、前回からの続きで、ビジョン型の接し方を考えてみたいと思います。

 

 

◇A君がビジョン型なら、以下のような接し方が有効です。

 

お母さん:A君、最近どうなの?なんだか悩んでいるように見えるけど。

 

A君 :え~?別に。

 

お母さん:そう?何か変だけど。今日はどういう一日だった?

 

A君 :え~?別に。普通だよ。

 

お母さん:A君は、どういう状態になったら今日は良い一日だったと感じるのよ。

 

A君 :え~・・・。わかんないよ。何でそんなこと聞くのよ。

 

お母さん:最近、どうもA君に元気がないように見えるのよ。A君は、もし自分が何でも出来る人間になったら、どういうことをしたい?たとえば、大空を飛びたいとか、みんなの前で何か演説したいとか、平和な世界を築きたいとか、もしA君が何でも出来るとしたら、どんな夢を叶えたいの?

 

A君 :急に言われてもわかんないよ。

 

お母さん:A君、ちょっと想像してみてよ。もし、A君の夢を実現できるとすれば、今何が必要なのか?自分は何をすればよいのか?

 

A君 :え~?・・・・。

 

お母さん:A君が、やりたいこと、実現したいことをいつも想像するのよ。

 

A君 :やりたくないことは直ぐに分かるよ。

 

お母さん:えっ!何?

 

A君 :決まってるじゃん。勉強だよ!

 

お母さん:そうよね・・・。

 

◇A君が、ビジョン型ならば、自分の夢をいつも意識させてみることです。スランプに陥っても、自分の夢が目の前に浮かべば、元気になれるものです。あとは、その夢の実現のために、何をしたら良いのかを彼に選ばせることです。そうすればやる気になってくれるものです。

 

『人は、ビジョン型と価値観型でやる気のボタンが違う!!』

 

 

☆プロセスに関心を示す!☆

 

◇結果が全てだと言われる社会ですが、子育ては、一概に結果が全てで終わるようなものではありません。子育てで重要なことは、子どものプロセスに関心を示して、努力すること、真剣に取り組むことの大切さを教えることです。ですから結果よりもプロセスを重要に見ていないと子育ては、上手くいきません。

 

◇親が、結果にだけ関心を示してそれを重要視すると、子どもは、親の期待に応えようとして、何が何でも結果を出そうとします。時には、不正を犯してでも結果を出そうとします。学習塾で、テストをカンニングしてしまう生徒がいるのは、大概は、親の期待に応えようとして、不正を冒してでも親を喜ばそうとするからです。

 

結果もそれなりに大切ですが、それ以上に、その結果を出すプロセスを大切にすることです。

 

親が、プロセスに関心を示して、子どもの成長を促すならば、子どもは、結果だけを追い求めることから、結果を出すためのプロセスをしっかり行うようになるものです。よい結果を出すための良い原因作りを真剣に行うように子どもはなります。

 

お母さん:A君、中間テストの結果はどうだった?

 

A君 :え~?別に。

 

お母さん:中間テストの結果よ!どうだったの?

 

A君 :え~?別に。普通だよ。

 

お母さん:A君!テストの結果が問題じゃないのよ。だから、良くても悪くてもはっきり言わなきゃ。結果よりも知りたいのは、その結果を出すために、どういうことをしたのってことよ。お母さ んが知りたいのは。

 

A君 :え~・・・。わかんないよ。何でそんなこと聞くのよ。

 

お母さん:この2週間ぐらい、A君は、随分と頑張っているなって、お母さん思っていたのよ。だから、その頑張りが、どういう結果だったのか知りたいのよ。

 

A君 :いつもとそんなに変わらないよ。

 

お母さん:A君は、この結果にちょっとショックを受けているの?

 

A君 :え~?・・・・。

 

お母さん:今回、結果がA君の思うようなものでなくても、A君の2週間の努力は、無駄になってはいないと思うわ。

 

A君 :結果が出てないんだから、無駄だったんだよ。

 

お母さん:そうじゃないとお母さんは、思うけど。結果が出ても出なくても、努力したことは、重要なことなの。たまたま結果が出なかっただけよ。でも、努力することができたと言うことは、次にも努力は、出来るということでしょ。そっちのほうが大切なの。

 

A君 :そうかな?

 

◇子どもは、結果に囚われていることが多いものです。ですから、結果よりもプロセスが、重要なことを親子の会話の中で意識的に伝えることです。プロセスを大切にする子どもが、良い結果を出すものです。親として子どもの結果だけではなく、その結果を出したプロセスを承認していくようにしたいものです。

 

『プロセスに関心を示す!』