子どものやる気を引き出す! 親のアプローチ

更新日時:2018年12月20日

恒例となりましたが、マネジメント・ブレイン・アソシエイツ様発行の「子供のやる気を引き出す 親のアプローチ」を転載させて頂きます。

 

保護者の方々にも何かの気づきの一つにして頂ければ、これに勝る幸せはございません。

出典:

マネジメント・ブレイン・アソシエイツ発行

「子供のやる気を引き出す親のアプローチ」

 

 

☆当たり前の基準を下げて、子どもの行動を承認していこう!!☆

 

◇先週の土曜日に、私たちが主催している学習塾で、保護者の方に「子どものやる気を引き出す親のアプローチ」と題してお話をしました。私は、お話をするときはいつも、当たり前にできていることが素晴らしいことなんだと実感してもらうために、皆さんにワークしてもらうようにしています。

 

皆さん、このワークをやると、納得をしてもらえるのですが、大概その効果は1週間ぐらいで消えてしまうようです。

 

そこで、今回も、当たり前について書きたいと思います。

 

◇私たちは、出来て当たり前だと思っていることが意外と多いものです。

当たり前のことだと思うと、その行為に対して、何も反応しないものです。たとえば、挨拶をするのは、人間として当たり前のことだから、子どもが挨拶しても、当然だと思っていると、何も反応しないものです。

 

この当たり前の基準を下げてみると、子どもを承認する機会が非常に多くなります。

 

◇子どもが挨拶をしてくれたら、「挨拶してくれて嬉しい!」と声をかけてみてください。慣れないとちょっと変な感じがしますが、慣れてしまえば、簡単に言えるものです。

 

また、子どもが自主的に勉強していれば、「頑張ってるね!」と声をかけてみてください。勉強して当たり前だとか、親の手伝いをして当たり前だとか思っているとそういう声をかけることもできません。

 

当たり前という考えをカッコに入れて、子どもを見て欲しいのです。

そして、当たり前に出来ていることが素晴らしいと思ってほしいのです。

 

A君 :お母さん!今日ね、学校で、先生の手伝いしたんだよ。

先生が、荷物を持って重たそうだったんで、荷物を少し持ってあげたんだ。

 

お母さん:そう。そんなの当たり前じゃない。他人が大変な時は、手助けしなくちゃね。お母さん、今大変なのよ。A君、手伝ってよ!

 

A君 :えっ!?何でよ!

 

◇こんな会話にならないようにしたいものです。

 

たとえば、こんな感じで、受け答えしてみてはどうでしょうか。

 

A君 :お母さん!今日ね、学校で、先生の手伝いしたんだよ。

先生が、荷物を持って重たそうだったんで、荷物を少し持ってあげたんだ。

 

お母さん:そう。凄いじゃない!A君は、他人が困っていれば、ちゃんと手助けできるのね。お母さん、嬉しいわ!

 

A君 :大したことしてないよ。普通のことだよ。

 

お母さん:人間は、なかなか普通のことが出来ないのよ。A君がしたことは、人間として立派なことなのよ。お母さん、本当に感心しちゃったわ!

 

◇当たり前の基準をどんどん下げて、子どもを承認する機会を増やしていこうではありませんか。注目や関心が、行動の強化に繋がるのです。良いことの承認が、良いことを強化することになって、悪いことが目立たなくなっていくはずです。

 

ぜひ、当たり前の基準を下げて、子どもの行動について、一杯承認活動をしてください。

 

『当たり前の基準を下げて、子どもの行動を承認していこう!!』

 

 

☆期待する行動に注目し、承認する!☆

 

◇子どもの行動は試行錯誤の繰り返しです。親が子どもの行動の中から、どんな行動に関心を示すかで、子どもの行動が変わってくるのです。

 

子どもの行動の中から、子ども自身のために、どういう行動がよいのか、親がそれとなく知らせることが重要です。良い行動が継続するかどうかは親の対応にかかっています。

 

母:「太郎!テレビばかり見てないで少しは勉強しなさい」

 

太郎:「これが終わったらやるよ!」

 

母:「いつも、そう言ってやらないんだから」

 

太郎:「やればいいんだろう!(自分の部屋にこもる)」

 

◇翌日、太郎は珍しく勉強しています。お母さんは心の中で、「やっとやる気になったのね」と思いホッとしていますが、それだけなのです。

 

その行動に対して、承認をしないのです。これでは、子どもが自主的に勉強する習慣は身につきません。

 

◇親というのは、「子どもが勉強するのは当たり前」、「親が望むことをするのは当たり前」と思いがちです。

 

そして、子どもが期待通りの行動をしなければとやかく口を出します。逆に親が望むことをしている時は、積極的にコミュニケーションをしないものです。特に承認をしないのです。

 

母:「太郎!勉強がんばっているのね。おやつよ!」

 

太郎:「ありがとう!明日までにやらなきゃいけない宿題なんだ」

 

母:「太郎の一生懸命勉強している姿を見ると、お母さんはあなたが成長したんだと思って嬉しくなるわ。もしわからないところがあったら、お母さんのわかる範囲で教えてあげるわよ」

 

太郎:「ありがとう!でも、お母さんわかるの?」

 

母:「何、生意気なことを言って・・・。だから『お母さんがわかる範囲で・・・』って言ったでしょう」

 

太郎:「・・・」

 

 

◇子どもが好ましい行動、親が望む行動をしている時にこそ、肯定的な声をかけて承認しましょう。親の肯定的なアプローチが子どもが好ましい行動を選択する重要な機会なのです。

 

『期待する行動に注目し、承認する!』

 

 

☆子どもに無条件をストロークを与え続ける!☆

 

◇先週の水曜にTOKYO MXの「モーニングクロス」という番組に出て、教育の問題を話してきましたが、その中で「子どもの遊び(体を使った)」を保証してほしいというようなことを発言してきました。

 

それは、子どもは、大人が組織しないところで、子どもだけで「自治と参加」の精神を学んでほしいということと、体幹を鍛えてほしいと思ったからです。

 

勉強も大切なことですが、子ども同士の中で、しっかり関係性を構築してほしいのです。

 

◇さて、そういう関係を構築する上で大切になるのが、心のエネルギーです。

 

それはつまり、自分の可能性を信じる力=自信です。

 

自分には何かをやる能力があるとか、自分はどんな状況でも何とかなるとか、自分に対する信頼がある状態を自信のある状態といいますが、そういう自信があるからこそ、他者との関係構築ができるのです。

 

◇そのような力は、他人から重要であると実感している人が持てるものです。つまり、セルフ・エスティームの高い人が、自信を持てるのです。そして、そういう人は、自分自身を肯定することができます。図式的に言うと、セルフ・エスティームが高くなっていく⇒自信が生まれる⇒自己肯定感が持てる。

 

そんな流れです。

 

◇それでは、そのような流れになるためには、どういうコミュニケーションをとればよいでしょうか。

 

◇それは、交流分析の言うプラスのストローク、特に無条件のプラスのストローク(承認)を常時子どもに投げかけることです。

 

◇無条件のプラスのストロークとは、子どもが、何かをしたから褒めるというよりも、何もしなくても子どもがいるだけで、親として子どもを認めるというものです。

 

◇たとえば、算数のテストで100点を取ったから褒めるというのは、条件付のプラスのストロークです。それに対して、無条件のプラスのストロークは、どんな得点でも親として子どもに対して優しく接するということです。

 

これは、ちょっと難しいかもしれませんが。

 

◇子どもの存在をいつでも関心を持って見つめていくと、子どものセルフ・エスティームは高まり、自己肯定感も、高まっていくものです。セルフ・エスティームや自己肯定感が高まってくれば、何に対しても自信を持って臨めるようになりますし、新しいことをして、たとえ失敗しても、失敗から何かを学ぶようになっていくのです。

 

◇私たちは、子どもの良い面と悪い面を同時に認めることです。そして、良い面に関心を示して、良い面を伸ばしていこうとすることです。そうすれば、子どもは自分自身の可能性を信じられるようになります。そうなれば、子どものやる気は断然高まってくるはずです。

 

『子どもに無条件をストロークを与え続ける!』