子どものやる気を引き出す! 親のアプローチ

更新日時:2014年04月18日

恒例となりましたが、マネジメント・ブレイン・アソシエイツ様発行の「子供のやる気を引き出す 親のアプローチ」を転載させて頂きます。
 保護者の方々にも何かの気づきの一つにして頂ければ、これに勝る幸せはございません。

出典:
マネジメント・ブレイン・アソシエイツ発行
「子供のやる気を引き出す親のアプローチ」

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☆子どもの苦手意識をリセットする☆

 一般的に、人は欠点を補うことが成長と考えている節があります。
 そこで親は、よく子どもに苦手科目を勉強しなさいと言います。
親:「あなた、数学が苦手なんだから、しっかり勉強しなさい」
子:「わかってるよ」
親:「『わかってる、わかってる』と言いながらやらないんだから・・・。本当に、あなたはいい加減なんだから」
子:「どうせ俺はいい加減な人間だよ」
 欠点に欠点を重ねるという不毛な会話になってしまいました。
 親が苦手科目の勉強を補ってもらいたい気持ちは理解できますが、子どもには伝わっていません。子どもに、ただ「苦手だから・・・」と
伝えても子どもの行動には即結びつかないことがあります。
 そうです。大人でも苦手なことは、避けたいものですから。
 この場合、お母さんが「苦手を意識させれば、努力するはずだ」という考えを捨て、苦手を克服する意味に気づかせたいものです。
 苦労はするけれど、苦手を克服することで得られる世界を親子で共有
するのです。
親:「数学の勉強をちゃんとやっているの?」
子:「苦手だから、やってもわからないし、成績も悪いからやりたくないな」
親:「そうよね。成果がすぐ上がらないものは、ちょっとやりたくないわよね。お母さんもそんな気持ちになることがあるわ」
子:「・・・」
親:「でも、お母さんは感じるのね。『誰でも最初から簡単にできることはない』って・・・。それなのに、できるようになる途中で、『苦手だ!』と言ったら、試合を放棄したものよ。最後の結果が
出る前に、『負けた!』と思ったら勝てる見込みはないと思うのよ。だから、今までは、苦手だと感じていたかもしれないけれど、『わかる』前の途中だと考えて、勉強してほしいのよね」
子:「うん。でも、やってもわからないんだ」
親:「そうなのね。それなら、お母さんが少し教えてあげてもいいわよ。参考書や問題集が欲しければ買ってもいいし、塾に行きたければ考えるわよ。まずは、学校の先生に相談してみたら・・・」
子:「わかった。明日、聞いてみるよ」

 新学期を迎え、親の大切な取り組みは、子どものネガティブな意識を
リセットして、子どもを前向きして、学校に送り出すことです。

☆ 子離れで子どもを育てる ☆

 乳児をお持ちのお母さんが、「子どもがお腹の中にいた方が楽だった」というお話をされるのを聞いたことがあります。
 妊娠して、大きなお腹を抱えて生活する方が大変だと私は感じていました。しかし、子どもが生まれ、泣かれたり、動かれたり、オムツの交換など、ご自分の生活を振り回されるくらいなら、お腹の中にいてくれて、お母さんの意思で何でもできることの方が楽だというわけです。実際にどちらが楽か否かは、賛否両論でしょうし、残念ながら男の私にはわかりません。
 ところで、このお母さんのお話は子育て、言い換えれば、子と親の関係についてある示唆を与えてくれます。
 お腹の中に、子どもがいる時は、お母さんの自由です。子どもとお母さんが一体だからです。
 しかし、子どもが生まれるということは、お母さんとの一体が終了する。
 つまり、親子がまさしく親子という二人の存在に分離するということです。
 そして、親子のコミュニケーションが始まるわけです。また、客観的に見れば、子どもに振りまわされているようなものです。
 やがて子どもは、大人と同じように二本足で歩けるようになります。
そして、子どもは、時に親の意志に反して動き回ります。怪我や事故の
不安を親が抱えるようになるのもこの頃からです。迷子も起きるかもし
れません。親の意思とは関係なく、子どもが単独行動を行える肉体的
能力を身につけたわけです。しかし、まだまだ親の保護がなければ、生きることができません。
 年月が経ち、小学校の中高学年位になると、様々な知恵がつき、自分の考えを主張したり、時には、親の意見に反抗するようになってきます。
 精神的な能力をも身につけてきたわけです。ここまでくれば、もう立派な人間の一人です。もちろん、さらに社会的な技能を身につける必要はありますが、子育てとしての親の役割はそろそろ終焉です。
 子どもは、親から少しずつ親から離れながら成長しています。
 そして、親がどのような子離れをするかも子どもの健やかな成長には大切です。子どもの方が親離れしようといているにも関わらず、親が子離れできずに、子どもの成長を止めているように感じる機会が少なくありません。成長しようとする子どもにとって、子どもの意思を止める親は迷惑な存在かもしれません。
 今日から新年度です。
 お子さんも、進級、進学など新しい学年を迎え、親からちょっとだけ
親離れします。
 親もまた、ちょっとだけ子離れする時期でもあります。