子どものやる気を引き出す!親のアプローチ

更新日時:2019年04月04日

恒例となりましたが、マネジメント・ブレイン・アソシエイツ様発行の「子供のやる気を引き出す 親のアプローチ」を転載させて頂きます。

保護者の方々にも何かの気づきの一つにして頂ければ、これに勝る幸せはございません。

出典:

マネジメント・ブレイン・アソシエイツ発行

「子供のやる気を引き出す親のアプローチ」

 

☆大きな目標を達成するための小さな目標!☆

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◇皆さんは、中学や高校の時に、100メートルを何秒で走れたでしょうか。私は、中学校の時に12秒5で100メートルを走れました(今からでは全く想像できないと思いますが、意外と速かったのです!)。

 

◇それでは、今皆さんに100メートルを9秒5で走れたら、10億円進呈しましょうと誰かが言い出したとしたら、皆さんは、この難題に挑戦するでしょうか。来年は東京オリンピックもあることですから、ぜひ挑戦してほしいものです。

 

◇そうは言っても、多分、ほとんどの人は挑戦しないのではないでしょうか。それは、自分にとってハードルが高すぎるからです。挑戦しても出来る気がしないからです。達成する可能性が、全くないと感じるからです。

 

◇人間という動物は、不可能なことに挑戦することはほとんどありません。稀代の天才か、とんでもない大馬鹿者以外には、そんな難題に取り組んだりはしないのです。

 

◇それでは、この課題は、どうでしょうか。100メートルを20秒で走れたら、1億円進呈するという課題に対しては、皆さんはこの課題に取り組むでしょうか。私ならば、取り組むかもしれません。10億円から1億円に減りましたが、やってみようと思うかもしれません。

 

◇以前に20秒をきって100メートルを走れた経験があるからです。もしかしたら出来るかもしれないという実感があるからです。何人かの人は、この課題に1億円を獲得しようと名乗りを上げることでしょう。

 

◇人間は、自分が出来そうな課題に対しては、取り組む意欲が沸くものなのです。努力しても到底無理な課題は敬遠して、出来そうな課題に取り組んで、達成感を感じたいものなのです。

 

◇さて、目標設定の話です。以上のことから、目標設定は、大きな目標だけに終わらせないで、その大きな目標を達成するための、小さな目標を設定して積み上げていくことです。子どもにとって、これだったら出来そうだという小さな目標を設定して、達成感を少しずつ実感させるようにすることです。

 

◇ただし、小さな目標は、あくまでも大きな目標達成のための通過点です。ですから、小さな目標を積み上げたら、大きな目標までの到達するという道筋を見せてください。そうしないと到達イメージが持てません。

 

◇到達イメージがあったほうが、意欲が強くなるのです。全体像が分かっていたほうが不安が少ないからです。ぜひ、目標設定の時は、大きな目標と、それに続くできそうな小さな目標を設定し、子どもにやる気を与えてください。

 

『やる気は、目標を持った時に、出てくるもの!』

 

 

☆様々な意味を子どもと考える!☆

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◇先週の日曜日に名古屋で子育て講演をしてきました。この講演の中で

お母さんやお父さんに、子どもに様々な意味を与えてくださいということをお願いしました。

 

◇例えば、子どもとこれにはどんな意味があるだろうね?と質問して、子どもと一緒に色々な意味を考えてみるのです。

 

お母さん:勉強をする意味って何だと思う?

A君 :えっ?!そんなの知らないよ!

お母さん:A君、毎日、勉強しているじゃない。どうなのよ。何で勉強しているのよ。

A君 :高校に行くためじゃないの?!

お母さん:じゃあ、高校へ行ったら、勉強しなくなっちゃうの?

A君 :そうか。高校に行っても勉強するか。えっ?!そうか。高校行っても勉強するのか。やんなっちゃうな。

お母さん:それはさておいて、何で勉強するのよ。何か意味があるんじゃないのかな?

A君 :お母さんは、どう思うのさ?

お母さん:あれ!お母さんに来たか。何だろう?A君は勉強って楽しいかな。お母さんは、そんなに楽しくなかったのよね。だから、勉強は、大人になる前の、大人になるための練習じゃないかと思うんだ。大人は、やるべきことをやらないといけないのよね。お母さんが、みんなの食事を作りたくない!っていったら、大問題でしょ。お母さんは、やるべきことをやらないと大変なことになるじゃない。子どもの時は、やるべきことよりもやりたいことをやっていたけど、それだけじゃ、大人になって困るのよね。だから、大人になるための練習として学校の勉強があるように思うんだけど。

A君は、どう思う?

A君 :そうなのか。だから、勉強は楽しくないのかな。

お母さん:楽しい時もあるんじゃないの?だから、そういう面もあるということよ。その他に、A君は、どんな意味があると思うの?

 

◇こんな感じで、色々なことの意味を一緒に考える機会をたくさん持っ

てください。

『様々な意味を子どもと考える!』

 

 

☆拡大質問=未来質問で子どもの心の状態を変えよう!☆

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◇親御さんが、お子さんに質問するのを聞いていると、親御さんがお子さんを詰問しているように見える時があります。「なんで勉強しないの?!」とか「どうしてそんなことをしたの?!」

 

◇そんな時は、拡大質問=未来質問をしてみるのはいかがでしょうか。

たとえば、勉強してほしい時に、「なぜ、勉強しないの?」と質問する代わりに「もし今勉強したら、テストの結果はどうなると思う?」というように。

 

◇拡大質問=未来質問は、現状を変えるためのきっかけを作る質問です。どんなものが、拡大質問=未来質問か、以下例を挙げてみます。

・どういう状態になったら、勉強をしてみたいと思う。

・勉強を頑張っている自分を想像してみてよ。

・来月は、どんな自分になっていたい?そのために、何をしてみたい?

・テストができたら、どんなふうに感じる?

・テストに真剣に取り組んでいる自分を想像してみてよ。どんな自分になっ てる?

・次の学年になったらどんな自分になっていたい?

 

◇問いただしたい気持ちを抑えて、ちょっと拡大質問=未来質問をしてみてください。きっとお子さんの心に変化が起きるかもしれません。

 

『未来の自分を想像させよう!』

 

 

☆ものを頼んだら、お礼を言うこと!☆

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◇随分と前の話になりますが、生徒の保護者からこんな相談がありました。「子どもにものを頼むと、すぐに『めんどくさい』というんです?どうにかなりませんか?」と。

 

◇私が、具体的にはどういう場面でお子さんは「めんどくさい」というんですか?と聞くと、何かを頼むと、「めんどくさい」と必ず言って、それをするらしいのです。しかし、お母さんは、この一言「めんどくさい」が、どうも気に入らないらしいのです。

 

◇次に私がお母さんに、どんな口調でものを頼みますか?と聞くと、普通に「これ取ってくれない」という感じで頼むと答えてくれたのですが、その後に、お母さんは、お子さんに感謝の気持ちを言葉で伝えていますかと聞くと、そんなことはしていないということでした。

 

◇もしかしたら、ここがポイントかもしれないと思って、私は、お母さんを相手に、「これ取ってくれない」ということを3種類に分けて、お母さんにお母さんの口調に近いものを確認しました。

 

1.ちょっと命令口調で

2.何気ない口調で

3.懇願するように

 

◇お母さんは、1と2の中間ぐらいですと言っていましたが、多分、お子さんがそれを実行した後に感謝の言葉を言っていないとなれば、取るのは当たり前という意識が強いと思うので、お母さんの口調は1に近いのではないかと思います。

 

だとすれば、それは、お子さんにしてみれば、命令を受けて行動し、その行動をすることを当然のことだとお母さんは、思っているんだなと無意識のうちに思って、無意識のうちに抵抗を示しているのかもしれませんね、と。

 

それに対する抵抗の言葉が、「めんどくさい」ということなのではないかと答えました。

 

◇そして、出来れば、お子さんの「めんどくさい」を我慢して、お母さんが感謝の気持ちを伝えるようにしてください。そうすれば、そのうちに、お子さんは、お母さんの手伝いが素晴らしいことだとわかってくるかもしれません。そのように答えました。

 

◇ものを頼んだら、お礼を言う。このシンプルなことを親子の関係においても普通にやることが重要なことだと思います。

 

『ものを頼んだら、お礼を言うこと!』