教務便り

更新日時:2013年03月04日

ご無沙汰しております。
 安田です。今年度の入試も、残すは大学の後期日程、公立高校複数志願選抜、私立高校チャレンジ入試と大詰めを迎えております。
 周りが合格していく中、まだ受験が残っている生徒は緊張の糸が切れないよう引き締めを図っていきたいと思っております。
 さて、現在三者面談中ですが、その際に気をつけていることが1点あります。それは、生徒からの言葉を聞くということです。
 三者面談の意義は、保護者の方からのご要望をお聞きするということ、私たちから塾での状況や今後のことをお話させて頂くことも重要ですが、なかなかご家庭では思っていることを話してくれなくなる年頃の生徒たちに、保護者の前で思っていることを話してもらう機会にしたいと考えています。
 そのために、気をつけていることがあります。それは、「決め付けないこと」「方針を話さないこと」「生徒の言葉を待つこと」「生徒の言葉を受け止めること」この4点です。
 まず「決め付けない」
 誰でもそうだと思いますが、「こうにちがいない」と思っても、それを頭から決め付けてガツンと言ってしまうと、悪いと思う気持ちよりも先に、反発する気持ちが出てしまうと思います。そうなると、どれだけ正論を話したところで、生徒には思いは通じません。
 次に「方針を話さないこと」
 これは少し難しいのですが、私たちにも、保護者の方にも、「こうなってもらいたい」という希望や思いは当然あると思います。
 しかし、それをまず話してしまうと、生徒から返ってくる言葉は「イエス」「ノー」の2択になってしまいます。それでは、生徒の思いは聞けないままに終わってしまいます。
 また「生徒の言葉を待つこと」
 なにも流暢に話せなくても、訥々した言葉でも構いません、生徒自身の口で話してもらうことが大切だと思っています。
 なかなか話し出してくれない場合、こちらから話し始めたくなりますが、そこはグッと我慢して、質問を変えながら引き出していこうと努力しています。
 そして最後に「生徒の言葉を受け止める」ということ。
 コーチングでもよく言われる「傾聴」という観点ですが、せっかく出してくれた言葉を、頭ごなしに否定してしまっては、もう二度と本心を言ってくれることはないかもしれません。
 生徒が出してくれる言葉は、その場で軽く考えた言葉かもしれませんし、ずっと胸に秘めていた言葉かもしれません。どんな思いで出してくれたのかは、それから話を積み重ねていくことでわかってきます。底の浅い言葉や考えだとしたら、その時に指摘をして、修正・変更をすれば良いだけの話です。
ここで重要なことは、「受け入れる」ではなく「受け止める」ということです。相手が話していることを受け止めることで、「自分の言うことを聞いてくれている」という実感を持ってもらえます。
 実際、受け入れ難いことを言うことも多々あると思います。「そんな考えでどうするの。」ということもあると思います。それはそれで、一先ず置いておき、まずは、生徒の言葉をしっかり聞きながら、自分が考えている道筋や、話の中で最良と思われる道筋へと、導いていくことができれば、お互いに納得をして進めていくことができるのではないかと考えています。
 そして、情報が足りていないという生徒や、一方的な観点でしか考えられていない可能性があるような場合には、その生徒が考えていないと思われる角度からの情報を与えられるようにと、調べて情報を伝えられるようにと考えています。
 中学生・高校生となると、私たちや保護者の方にも、すんなりと本音を話してくれなくなりますので、やはり方策を立てて、聞いていくことが必要であると思っています。
 絶対にしてはいけないと思うのは、一方的に自分の思いをぶちまけて、相手の考えは未熟だからとか、色々考えられないからなどというように一段下の者として捉えているような態度や発言をしてしまうことです。
 逆の立場で、自分の考えを否定されたり、下の者として見られていることを感じたら、どんな気分になるのか。生徒と話すときには、常にそんなことを考えています。
 
 と、偉そうなことを書いてはいますが、昔は机をなぎ倒すなど、怖がられた私です。笑
 恐怖政治では上手くいかないことも多々あるということを学んできましたので、(もちろん、時には、そういうことも必要だと思いますが、)常にそれでは、心を閉ざし、耳を塞ぐことで乗り切ろうとされてしまいます。
 一番望むべきことは、自分の意見を聞いてもらうことではなく、相手に行動に移してもらいたいということですので、行動に移してもらいやすい環境(精神的にも、物理的にも)を整えていってあげること、それに生徒自身も関わらせて、自分のことだという認識と意欲を持たせることができれば、それからは放っておいても軌道に乗っていくものだと考えています。

 まだまだ、未熟なところも多々ありますが、生徒の意見を聞きながら、また保護者の方とも一緒に考えさせて頂く機会を持ちながら、お預かりしている生徒たちがより良い結果につながることができるよう、精一杯サポートさせて頂きますので、今後とも宜しくお願いいたします。