教務便り

更新日時:2014年09月09日

残暑厳しい折、いかがお過ごしでしょうか。ご無沙汰しております、安田です。
 今年の夏は、異常気象だったように記憶しております。特に、例年にないような大雨や台風、竜巻など非常にさまざまな災害に見舞われた夏でした。
 アドバンスでもその影響を受けて、サマプロを休講にしないといけなくなってしまい、その振替授業の設定にてんてこ舞いでした。
 そんなサマプロでしたが、始まるまでの準備期間は、毎日サマプロのことを考え、授業準備、座席表、シフト、振替日程の確保などと、精神的にやられそうになるくらい大変ですが、一旦、始まってしまうともうおしまいかという感覚に、毎年陥ります。
 最後の第6タームで高3生とも話していると「カレンダー見て、もう8月終わりやん」って焦りましたという話があったり、現在9月に入ってからも、中3生も自習をしにきたり、高3生はほぼ毎日のように、学校帰りに制服姿でアドバンスに立ち寄り、勉強をしてから帰る生活となっています。
 夏休み明け、長時間に及ぶ、サマプロの反動からか、少し気が抜けてしまう生徒もいる中、モチベーションをしっかりと保ってよく頑張ってくれていると思います。
 これから、段々と時間がなくなってくるにつれ、焦りがもっと出てきたり、何をすればいいのかと立ち止まってしまうこともあるかと思いますが、この調子でこれからも頑張ってもらえるように、サポートしていきたいと思います。

 さて、今回の教務便りでは「基本の重要性」について書かせて頂きたいと思います。
 応用問題や発展問題のような難しいことができるようになってもらいたいという気持ちばかりがはやり、基本を疎かにしてしまうこともあるのではないでしょうか。
 学生時代から数えて、今まで十数年この業界に携わってきておりますが、よくできる生徒ほど、基本事項をしっかりと覚えているものです。
 例えば、中学数学を例にとりますと、分数や小数の計算、約分や通分、割合の計算など、つまずいている生徒ほど、これらの単元の理解が追いついていないことが多いです。そのまま中学に上がり、文字式だ、方程式だといわれても、基本の計算の仕方がわかっていないのですから、到底解きようがないのです。
 また、英語や国語での文法でもそうです。文法=語学として考えずにフィーリングで解こうとする生徒が非常に多くいます。これは中学生だけではなく、高校生においても非常に多い傾向があります。
 英語では、SVOCが取れないのはもちろん、助動詞の意味、構文の暗記すらしていないことあります。
 比較の構文で、比較級+ than any other 単数名詞という構文があるのですが、これは覚えてさえいれば必ず解けるというもの。
 また古文でも、直前の語句の活用形が終止形なのか、連体形なのかで助動詞の意味は決まってきます。
 しかし、フィーリングで解く癖がついてしまっている生徒は、なんとこういった問題を「和訳・現代語訳」して考えるという癖がついてしまっているのです。
 英語がネイティブであれば、感覚で解けることもあるかもしれません。しかし、日本人で高校生です。ましてや、古文がネイティブである人なんて、いるはずがありません。
いまどき「~候ふ」なんて話す人なんていませんから。笑
 フィーリングで解くことは、つまり、ほぼ間違える方向からしか問題を解いていないということなのです。これでは、いくら勉強しても、成績は上がりません。
 成績を上げるには、根拠を持って答えることができる知識を身につけていくということが何よりも大切です。
 そのために必要なことが基本なのです。私は高校古文を歴代担当してきていますが、必ずこの基本文法からしっかりと積み上げさせていきます。例えば、「~ければ」というような文も、フィーリングで読めば、「もし~なら」という仮定条件で訳してしまいがちですが、実際は「已然形+ば」になっていますので「~なので」という訳になるというのがわかってきます。 
 見た瞬間にそれがそうだと判断するためには、時間はかかります。
 覚えることと使いこなすことの違いはそこにあるからです。
 しかし、それを飛ばして、成績向上を目指そうというのは、ラケットの振り方も知らず、なんとなくルールだけ知って、錦織選手に立ち向かおうとするようなものです。

 最近スポーツニュースを沸かせている錦織選手も、マイケル・チャンコーチの下、徹底的な基本練習とメンタル強化に努めたと聞きます。
 勉強でも同じです。いきなり難しいことにチャレンジしたい気持ちはわかりますが、まずは基本事項を理解できているのか、できてないのであれば、それを理解するために勉強し、そして早く難易度を上げたければ、自分自身の努力も怠らないこと、それが成績向上への近道であると考えています。

 2学期、段々と学校の勉強も難しくなっていきますが、それらも全ては基本事項が存在し、その理解を深めていくことで、つながりも見えてきて、できるようになっていきます。まずは、基本を疎かにしないよう、1つ1つしっかりと積み上げていきましょう。
 行事も多く、あっという間に時間は過ぎ去っていきますが、一緒にがんばっていきましょう。