教務便り

更新日時:2016年10月31日

ご無沙汰しております。安田です。

10月22日の「2020年問題大学入試改革ガイダンス」並びに「第2回高校入試説明会」において、多数の参加を賜り、この場を借りて御礼申し上げます。

 

また、今回は昨年に引き続き、私立高校の先生にもお越しいただき、学校説明を行っていただきました。まず、神戸市西区より昨年ポートアイランドに移ってこられた「神戸学院大学附属高等学校」様。

こちらは、昨今人気の高い理学療法士を養成する学部や薬学部、そして4年間で卒業が出来、さらにカリキュラムとして海外留学が組み込まれているグローバルコミュニケーション学部など多彩な内部推薦先があります。また、こういった推薦を保持したまま、他大学へのチャレンジができるのも大きな魅力となっています。

 

次に「報徳学園高等学校」様。こちらには、選抜特進、特進、進学と3つのコースがあります。この選抜特進というコースは、20名以内の少人数での指導となっており、綿密に生徒を見て頂ける環境であると思います。また、多数の指定校推薦枠や、高校での取り組みなどを冗談も交えてお話し頂き、場の空気がすごく柔らかくなったように思われます。説明頂いた先生のお人柄が出られたようで、保護者の方も、生徒の皆さんも楽しそうな雰囲気でした。

 

最後の「好文学園女子高等学校」様。大阪の女子校ですが、阪神西宮から21分の距離とあって、西宮市内の私立高校に自転車で通学することや、バスなどを利用して公立高校に通うことを考えれば、はるかにアクセスしやすい立地であると思います。また、各種奨励金なども充実しているのも大きな特徴です。

特別進学や、看護医療系進学などの進学クラスをはじめ、マンガアニメーションや、デザイン美術、スポーツなど、多彩な方向への進路をとることもできるところも大きな魅力だと思われます。

先生方におかれましては、お忙しい中、お越し頂きご説明頂きまして、ありがとうございました。

 

さて、今回の教務便りなのですが、2020年問題に関係することからお話をさせて頂きたいと思います。

 

2020年より、大学センター試験が変わり「大学入学希望者学力評価テスト」(以下評価テスト)に変更となります。

このテストが導入されることで何が変わるのか、端的に申しますと「知識・技能」をはかる入試から「主体性・協働性」をはかる入試に変わるということです。

 

①評定値→ 基礎学力テスト

となり、点数化され基礎学力を全国共通のものさしで判定される。

 

②センター試験→評価テスト

知識を問うものであったセンター試験が、記述式も取り入れられ、評価テストとしてかわります。

従来は大学別の個別学力テストにてはかっていた記述試験が、評価テストの枠組みの中に入っていくということです。

 

現段階では、記述式も一部の教科で、短文記述の予定ですので、個別学力試験が一気に変わることはありませんが、2020年に向けて変わっていくと予想されます。

 

そこで個別学力試験がどう変わるのかと言いますと、個別学力試験では「主体性や協働性」をはかるテストになるのではないかと言われています。

 

従来は筆記の記述試験だったものが「集団討論」「小論文」「資格実績」「課外活動実績」など、その人本人の資質を問うものへと変化し、学力面だけではなく「主体的に物事を考えることができるのか」という部分に焦点が当てられる方向に変化しようとしています。

 

では、この「主体性」についてですが、単に物事を自分で決めるということではないようです。

 

そこに確固たる考えや論理に裏付けされているかどうか、またはそれを元に他者と話し合いを進めていくことができるのかどうか、そういったものが、この試験では問われることとなりそうです。

 

この力は高校生ではなく、中学生、もっと言えば小学生のうちからの訓練が必要ではないかと感じています。

 

高校生にもなると、自我も固まり、自分の考え方というものが確立されていきます。そのため、新しい方向に変化する「幅」というものがだんだんと狭まってくるのです。もちろん、自分自身でその幅は大きくしていくことができるものですので、磨く気があればできるかもしれません。しかし、入試という期限のあるものに対応していこうとするなら、やはり早期から身につけられるリーディングが必要になります。

 

1つは「開いた質問」をすることで、本人に考えさせることです。

 

二者択一や、いいか悪いかなどの根拠づけの必要がない質問の場合、質問する方も、答える方も楽ではありますが、深く考える機会にはなりません。また、その出した考えに対しても、時には検証をする必要があります。そのことでより論拠のある意見となります。

 

2つめに、保護者や我々が先回りをしすぎないということ。引かれたレールに、本人は乗っているだけということになりますと「何が良くて、何がダメなのか。言われないとわからない」ということにもなりかねません。

 

そうなると、到底「主体性」などは身につくわけもなく、むしろそういった方向とは真逆のいわゆる「マニュアル人間」になってしまうことも十分考えられます。

 

幸い、本格施行までは、まだまだ時間的には余裕がありますので、今のうちから「主体的に考えさせる」という機会を多くとり、実行させていきたいと思います。

 

アドバンスでも、授業はもちろん、アクティブラーニングなどを通じて、主体性を身につけられるサポートを続けていきたいと考えています。宜しくお願いいたします。